まるはっちん

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・・・・さて、頭の痛いのは担任教師である。 「どんな役をやらせたらよいものだろうか・・・?」 この時、当時のクラスの三悪である 「*田」 「*合」 「*西」 らはわるだくみを考えていた。 「あいつのおかげでクラス中迷惑してるしなぁ・・・・いっちょ、*川のクソババァに恥かかせてやろうか?」 と「*田」。 「おもしろい。やろうぜ。で、どうするんだ?」 と残りの二人。 「こんなの。どうだ?」 ・・・・出し物は浦島太郎。 「*川」君は乙姫様の「巫女」役で、舞台の上であの「まるはっちん」踊りを躍らせて、親御さんに恥をかかせようとするものであった。 更に「こんな奴がいて、クラス中迷惑している」事を他の親御さんにアピールする事も実行する事となった。 もちろん、担任教師の知らぬ所でこの計画は秘密裏に進められた。 クラスの誰も、この計画に反対する者はいなかった。 隣のクラスの友達(四年生の頃、同じクラスだった)が、 「今度の学芸会では面白い事が起こるぜ」 とニヤニヤしながら私に言った事はいまだに記憶に残っている。 が・・・・この企みが後に世にもおぞましく、後味の悪い事件の起こる原因になろうという事はこの三人にも予想がつかなかった。
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