まるはっちん

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学芸会 当日。 体育館で、各クラスが演劇などを発表してゆく・・・・ 演目「浦島太郎」は順調に進み、ついに「巫女」の登場となった。 「鯛」役の「*合」が「*川」君に言った。 「さぁ。巫女よ。客人に踊りを差し上げなさい。」 と言い放つと、 舞台上の全員が、 「踊りを。さぁ!踊りを!」 と叫ぶ・・・・ 「平目」役の「*西」が「*川」君に耳打ちした。 「*川、まるはっちん、まるはっちん、まるはっちん、まるはっちん、まるはっちん・・・・」 それに刺激され、ついに「*川」君は「まるはっちん」踊りを始めた。 「ま~るはっちん。チャランチャランチャチャチャ、チャランチャランチャチャチャ、まるはち~ん。まるはち~ん。」 「ま~るはっちん。チャランチャランチャチャチャ、チャランチャランチャチャチャ、まるはち~ん。まるはち~ん。」 「ま~るはっちん。チャランチャランチャチャチャ、チャランチャランチャチャチャ、まるはち~ん。まるはち~ん。」 「ま~るはっちん。チャランチャランチャチャチャ、チャランチャランチャチャチャ、まるはち~ん。まるはち~ん。」 狂った様に「*川」君は踊り続けた・・・・・・ いつまでも、いつまでも・・ ざわめく観客・・・・ 絶句する「*川」君のお母さん・・・・・ そして、「計画通り」に「*田」がキレた。
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