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「私なんか」
「イヴがいいんだよ。」
私の言葉を遮り、アダム様はそう言った。
「イヴでなくちゃダメだ。僕が愛しているのはイヴだから…。僕と結婚して欲しい。」
アダム様は真っ直ぐ真剣に私を見つめる。
そんな瞳をみているとただ頷くしかなかった。
私がコクンとうなずくとアダム様は私を抱き上げクルクルと回った。
「イヴ!!愛してる!!幸せにする!!絶対幸せにするから!!」
私の大好きな笑顔を浮かべクルクル回る。
アダム様と結婚…。
私はアンドロイドで…アダム様は人間…。
叶わないことだと思っていた…。
過ぎた願いだと思っていた…。
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