ある日、それは突然に。

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それから俺はいまだにペチャクチャ喋っているクソジジィをテキトーにあしらって店を出る。 結局のところ食いそびれた。こんな店二度と来ないと誓ってから向こう隣の店を目指す。 日が傾いて来ていた。腹が空腹を訴えてるが、もうチョイ我慢しておいて晩飯と一緒にしておこう。 俺は店に入る。カランカランッとベルが陽気な音をたて俺の訪問を伝える。 そこは乾物を主に扱う店らしくいたるところに干し肉などの保存の利く食品が並び、海が遠いからだろう、かなり値段は張るが魚の開きまである。 そして俺はその魚たちの隣に、緑色のしわくちゃの豆みたいなのが魚たちの10倍くらいの値段で売られてあるのを見つける。 ……なんだコレ? 食えるのか?
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