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しゃーなしに後ろを振り返ると、両手に角ばった四角い鞄を引き摺るように持ち、重たそうにリュック背負った栗色の髪の少女があっちへフラフラ~、こっちへフラフラ~っと酔っ払った中年親父の千鳥足よろしくな感じで歩いてきた。
方や俺はといえば、これから先の、見えない不安を腕いっぱいに持ち、日々ウザくなる荷物持ちの言動に頭を抱えてる状態。まぁ平たく言えば手ぶらだな。
端から見れば俺が少女をこき使ってるようにしか見えない!!
まぁ実際そうなんだか…。
しかもその荷物ち、庇護欲をそそるような可愛らしい顔立ち(端から見ればだぞ)ときたもんだから質が悪い。
昼間の人通りの多いこの通り、登山家よろしくなリュックを背負い、両手にドデカイ鞄を引き摺ってる少女はとても目立つ訳で。
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