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「はぁ~。果てしなくダルい。よってムリ。大体、魔法なんて自分がこうなって欲しいって思えば良いだけなんだから簡単だろ?」
魔法、それがいつからあるのか分かんねーし、魔力がどんなものなのかもまだ詳しく分かってねぇ。みんなの体内にソレはあるんだけど、みんなそれに気付いていないとか、この前誰かが言ってたっけ。だが、時たまこの不可思議な力に気付く者がいるんだな~。初め、そいつらは想像したものにこの力が込めることでそのものが具現化されることを知って、その力を魔法と呼んだんと。
これが魔法の始まりらしい。と言っても並の魔法使いの魔力なんざ精々拳大の火の玉を5、6回相手に飛ばせば底につくぐらいの微々たるもの。しかも、どんなけ頑張っても魔力は増えないから魔法使いと一般人の能力の差なんて有ってないようなもんだ。
まぁ今では物に何かしらのイメージを付加させた方が魔力消費が圧倒的に少なく、しかも飛躍的にその能力が上がる、例えば剣に『どんな物でも切り裂ける』なんてイメージを想像すると、本当に何でも斬れちゃう業物に早変わりしたりする事が分かって、みんなソッチを使って、重たい材木を軽くして運搬したり、料理人ならフライパンの取手だけ熱が回らないようにして快適に料理をしたりと様々なことに使っている。
まぁ最近では専らその力に目を着けた国が、魔法使い達を買収して騎士に仕立て上げてたりする事が多くなったが。
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