始まり

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「おばさん」 「どうしたの?理子ちゃん」 「どうして、こんなにお部屋がすっきりしてるの?」 6歳の理子は、まだ、それらが一体何を意味しているのかが全く理解できず、ただ不安そうな顔で尋ねることしか出来なかった。 嫌な予感が的中しないよう祈りながら…… しかし、その後子供にとっては重すぎる…衝撃の事実を目の当たりにする。 「理子ちゃん…そのことはあまり言いたくなかったけど、もう仕方ないわね。あのね、おばちゃんも正之も、5日後この家から居なくなるのよ」 一瞬、目の前の世界が真っ暗になった。 「うそ……?…もう正くんと遊べなくなっちゃうの?」 .
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