始まり

8/15
前へ
/140ページ
次へ
「正くん…何か言ってよぉ…」 思わず涙が溢れそうになる。 「……ごめん」 「……」 「それ、本当なんだ…」 ポロッ 今まで堪えていた物が一気に流れ出した。 正くん…やだ…行っちゃやだ!! 嘘だと言ってくれると思っていたのに…… 正くんの居ない生活なんて考えられない!! 理子の心は悲しみによって全てを支配された。 そして、その悲しみは後に言葉となって空中で爆発される。 「正くんのバカ!!信じていたのに、嘘でも行かないって言ってくれると信じてたのに!!!」 「…俺は冗談言うの好きじゃないよ」 .
/140ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加