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「正くん…何か言ってよぉ…」
思わず涙が溢れそうになる。
「……ごめん」
「……」
「それ、本当なんだ…」
ポロッ
今まで堪えていた物が一気に流れ出した。
正くん…やだ…行っちゃやだ!!
嘘だと言ってくれると思っていたのに……
正くんの居ない生活なんて考えられない!!
理子の心は悲しみによって全てを支配された。
そして、その悲しみは後に言葉となって空中で爆発される。
「正くんのバカ!!信じていたのに、嘘でも行かないって言ってくれると信じてたのに!!!」
「…俺は冗談言うの好きじゃないよ」
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