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少しして私はガムをかばんから出した。
「亜沙美、はい。」
亜沙美にガムをさしだした。
「ありがとう。」
残りは‥‥‥４個。
自分も食べて‥‥
『卓斗、あげる。』
「ありがと」
あの野球部員３人の中には私と同中の大伍もいた。
『大伍、あげる。そこの２人にもあげて。』
「ありがとｰ。」
「ありがとおございまｰす。」
あとから後ろの方で声がした。
何も考えずにあげたガムが、あんなに嬉しいことになるとは、まだわかってなかった。
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