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夏休みが明けて2学期が始まった。
体育館で久しぶリに"陽ちゃん"を見た。
部活で日に焼けて顔や手が黒くなっていた。
春とは違う"陽ちゃん"を見ていると、ふいに目が合った。
私わ急に恥ずかしくなって、パッと目をそらした。
そのあとの、校長先生の話も、生活指導の先生の話も、私の耳にはまったく聞こえていなかった。
私は無性にドキドキしていた。
「顔、赤いで。」
隣にいた、南が耳元でつぶやいた。
「え‥‥?な、なんでもないで。ちょっと暑いのに。」
かなリ焦っていた。
「ふーん‥‥。」
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