14人が本棚に入れています
本棚に追加
/89ページ
体育祭も終盤に差し掛かってきた。最後の競技は全校生徒によるフォークダンスだった。クラス数が多いため、各学年で2つの輪ができた。幸いにも私は陽太と同じ輪だった。
しかし‥‥
男子と女子の人数が合わなかったため、私のクラスから一人男子の列に行かなければいけなくなった。たまたま女子の先頭だった私は、テンションがた落ちで、しかたなく男子の列に入った。
私が肩を落としていると、近くにいた結依が、私に話しかけた。
「実織?どおした?」
私は理由を話した。
「この輪に好きな人がおるけー、女子列がよかった。」
すると、他の人も話しに入ってきた。
「誰だれ?どこにおるん?」
「そこ。」
私は男子の最後尾にいた、陽太を指さした。
最初のコメントを投稿しよう!