いざ京へ

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神楽「…これが わたくしたちの 真の姿です」 そう言って 神楽は瑠依に5つの珠を渡した 神楽「それは わたくしたちの力を封印するための珠 封印紙は晴明殿に一時的に頼んだものですので此方が本来の封印珠です」 神楽達5人は 瑠依の珠に向かって『解-カイ-』と唱えた すると 5人は最初の頃と同じ 人間の姿に戻っていた そして瑠依が珠を見れば 綺麗に五色の珠が手のひらにあった 神楽「姫 本日はお疲れでしょうから これからの事は明日お話させて戴きますね」 瑠依「うん…そうだね」 瑠依は知らぬうちに5人を解放したため 力をかなり消耗したようだ それをみた 神楽は瑠依を心配して明日にしようと言ってくれたのだ 神楽「姫 食欲はお有りですか?」 瑠依「…少しだけ」 神楽「では 姫のお口に合うかはわかりませんが お持ち致しますね」 神楽はそう言って 4人を部屋から出し 手を叩くと女中が現れ お膳が運ばれてきた 神楽「毒見は済んでおりますので 安心してお召し上がり下さい」 瑠依「毒見っ?」 神楽「はい 女中達に紛れて邪な者も居ります故… …姫の世界では無いのですか?」 瑠依「ない ない 無い! そんなことあったら 捕まっちゃうもの」 神楽「そうですか… 姫の住まわれている世界は 平和なのですね」 瑠依「そんなでもないけど…日常的にテレビで殺人とか出てるし」 神楽「はて…姫 てれびとは何ですか?」 そうだ ここは京だった💦 瑠依「えっと…向こうの世界では 四角い箱であらゆる情報が観れるの」 神楽「便利なものがあるんですね…あっといけない 姫に休んでもらおうと思ったのに話し込んでしまいましたね では わたくしは これで …お休みになられるのであれば 隣に 床の用意もしてありますので ごゆるりと」 神楽は そう言って部屋をでた 瑠依は 半分ほど食べ 余程疲れていたのか 早めに 眠った
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