85人が本棚に入れています
本棚に追加
瑠依は 下からの光の眩しさと これから来るであろう 痛みの恐怖で 目を強く瞑った
瑠依「ーーｯ！」
ポフッ
ーーーあれ？
全く 痛みも無く底に着いたようだ
恐る恐る 目を開けてみた
瑠依「…ここは…」
周りを見渡してみると 先ほど 飛び込んだ 古井戸よりは 幾分綺麗な井戸の中だった
下を見ると地面には 草が生えていた
瑠依「…確か 古井戸に飛び込んだ筈…」
瑠依が混乱していると 上の方から 声がした
？「―神楽 本当にこの井戸なのか？」
？「はい 此方の井戸から いらっしゃる筈です」
？「…ふーん おーい誰かいるかー？」
(助かった！)
瑠依「はいっ 助けて下さい」
？「おわっ 誰か居るぞ神楽っ」
？「白！ その様な言葉遣いは お止めなさい
早く 中にいらっしゃる姫を お出しして差し上げて」
その言葉と 同時に 誰かが 上から降りてきた
？「大丈夫か？姫さん」
降りてきたのは 異様な服を身に纏った 短髪の少年だった
最初のコメントを投稿しよう！