氷漬けの女の子

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「俺はソラ…聞いていいかい?なんで君は、氷の中に?」 「今は、西暦何年ですか?」 「2500年だけど」 「じゃあ、約200年前の話になります。200年前マカイナ戦争という戦争があったのを知っていますね?」 彼女は、体を起こしながら語り出した。 「ああ…知ってるけど…」 「私は、その200年前に生きていた人間なんです。」 「へぇーー……えぇ゛!?い、今なんて?」 あまりに普通に言われたので、ソラは、そのまま流そうとしていた 「ですから、私は200年前のその時生きていた人間なんです。今なぜ私が生きているのかは私にも分かりませんが…」 そう、ヒカリは、200年前に生きていた人間。 そんな話をしていると、ドアからノックの音が… 「はい、どうぞ」 入って来たのは、ソラの父だった。 「おぉ!もう起きていたのか。」 「あっヒカリこの人は、俺の父親で考古学者のソルンで、父さん、この子は、ヒカリって言うんだ。」 ちょっとした説明をいれながらソラは、話した。 「初めまして、ソラさんからも言われましたが、ヒカリと申します。」 礼儀正しいヒカリに、ソルンは、 「初めまして、ヒカリさん、突然で悪いけど、いろいろ聞いていいかな?」 「えぇ」 「じゃあ、まず君の年齢とかを…」 「私は、16歳で2284年5月7日生です」 「おっじゃあソラとは、2歳年下だな、次に…」 その時ソラが口を挟んだ。 「父さん!なんで驚かないんだよ!2284年って言ったら今から200年前なんだよ。」 「…分かっていたさ。ヒカリさんを見つけた時から」 「 えっ!?」 ソラとヒカリは、同時に言った。 「ヒカリさんの服装やこのネックレスを見た時すぐにわかったよ」 とソルンがポケットから一つimage=58436225.jpg
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