氷漬けの女の子

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のネックレスを取り出した。 「私のネックレス、あなたが持っていたんですね。」 「はい、返すよ」 ネックレスは、彼女の元に戻ると一層輝きを増したようだだった。 「じゃあ、話を進めよう、ヒカリさん…ヒカリでいいかな?ヒカリは、200年前の記憶で思い出せる範囲でいいんだけど、食べ物はどんな物が主流だったの?」 という、取り留めのないことを聞いていた。 取りあえずそれが終わると、ソラは、ヒカリを見て思い出したように言った。 「ヒカリ、そういえば、言ってなかったけど、俺には、2人の姉と1人の兄がいるんだ。」 「えっ!?でも、ここにはいないようだけど…」 すると、ドアからノックの音がしてはいってきたのは、赤茶っ気が強いロングヘアーと真っ黒のショートヘアーの女性と、緑っぽい髪の男性だった。 「きゃー、かわいい❤」 いきなり二人の女性がヒカリにくっついてきた。 「あ…姉貴…ヒカリには、まだいってないんだから、ほら、ヒカリがびっくりしてるから。じゃあ、改めてこの赤茶っ気の姉貴が長女のサラク姉さん、んで緑っぽい髪が長男のツキバ兄さん、黒髪で次女のミマ姉さんって事です。」 一通り紹介が終わると、サラクがここんな事を言った。 「ねぇ、父さん、ツキバ、ミマ、ソラ、ものは相談なんだけど、ヒカリを家族としてやりたいんだけど?どうかな?」 それを聞いた家族は、みんないい考えだと言う風にうなずいた。 でも、ヒカリは、なんだか迷惑をかけているようで、とても、もどかしそうでした。 「あ…あの、本当に良いのでしょうか?私なんかが、皆さんの家族になっても…」 それを聞いたソラは、ヒカリの頭に軽く手を乗せて言った。 「ヒカリ…そんな事誰も思ってないよ!それとも、嫌か?」 ヒカリは、左右に首を振った。 「じゃあ、家
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