氷漬けの女の子

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に帰るか!」 ツキバが言った。ソラ達の故郷ルマーズへ 飛行機に乗って、約3時間 到着した地でヒカリが、目にした光景は、金色に輝く野原だった。 「すごいだろ。」 「うん、200年前にも、こんな風景あったよ。」 ヒカリは、なんだか、懐かしい気分になりました。 そして、車を走らせること30分、やっとソラ達の家に着きました。 車から荷物を取り出し、家の中に運びました。 荷物を運び終わるとミマがヒカリに話しかけてきた。 「どう?我が家は?ヒカリの部屋も決めなきゃね!」 「えっ!?私、部屋なんて…」 「部屋がなかったら、寝れ無いよ?」 「…はい」 「まぁ、少しの間は、私と一緒だけどね」 「ありがとうございます…私には、兄弟が居なかったので、本当に嬉しいです!」 それを聞いたミマは思わず抱き締めてしまいました。 「やっぱりかわいい!!」 そんなことで始まったヒカリの生活  ヒカリは、ソラと同じ学校同じ学年に通うようになった。 2歳差(正確に言えば、202年差)だったが、ヒカリの学力は、それをもろともしなかった。  そして、ヒカリ達の住んで居るところも、秋から冬へと季節が移り変わっていた。 「ただいま!うぅ寒かったぁ~」 学校から帰って来たソラの第一声はそれだった。 ソラは、自分の部屋に行き私服に着替えた。 そして、自分の隣りの部屋に居る、先に帰っていたヒカリのところへ行った。 “コンコン” 「ヒカリ!入るぞ!」 ドアを開くと、フワッと良い香りが、漂ってきた。 ヒカリは、ベットの脇に腕を乗せてうずくまっていた。 「ヒカリ!!どうしたんだ!!」 声をかけながらソラは、ヒカリに近付いていった……が、ヒカリは、すぅすぅと寝息を立ていた。 「あっ…な…なんだ、寝てただけか…」 ソラは、ホッとして、ヒカリの隣りに座った。 「疲れてたのか?まぁ、学校に慣れたからって、200年前とは、違うだろうからなぁ」 ソラは独り言を言っていた。 ヒカリの髪を撫でながら、こう言った。 「かわいいなぁ…って、一応、俺の妹なんだよなぁ…」 そんな事を言ってると、 「ん……ふぁ~」 ヒカリが起きた。 「あれ?ソラ、どうして、ここに?」 ソラは、いっきに、体の熱が上がって、顔が赤くなった。
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