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(此処は真っ暗だけど後少し、)
『(今まで幸せじゃなかったんだから、
今度は私達に幸せを譲ってくれたって良いよね?)』
彼女の声は闇に溶けて、
何処までも続く囚人達の牢屋の中を巡ってゆく。
「(・・・・り・・・・・瑠璃?
聞こえますか?)」
瑠璃はその声に目を輝かせた。
そして辺りを見回すと、
小さな窓の所に鳥がとまっていて、
その鳥は左目が「六」になっていた。
『(骸!!ねえ骸、あと・・少しだよね、?)』
瑠璃は嬉しそうに骸(鳥)に問かけた。
「(ええ、あと少しで僕達の世界の始まりです。)」
しかし骸はですが、
と続けた。
「(その為にはまず、
マフィアの殲滅です。)」
その答えに瑠璃は真剣な顔になる。
『(うん。)』
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