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初仕事
「朝だよ!!マイサン!!今日は嬉しい嬉しい初仕事だよ!?一日頑張って行こうね~!!新し~い朝が来た~♪希~望~の~あ~さ~♪……ガベッ!!」
俺は、不法侵入して来た男に、まだ六時を指していない目覚まし時計を眉間にぶちあてた。
「…それ以上歌うな…色々な意味でやばい…。しかも朝から欝陶しい…やっぱり、息の根を止めた方が今後の俺の為か…。」
朝から殺る気まんまんな事を考えながら周りを見る。
どうやら、帰って来て着替えもせずに寝てしまったらしい。背広が床に無造作に置かれ、着ているシャツは皺くちゃだ。
「おい…チッ…気絶してやがる…。まぁ、いい。今のうちに風呂でも入ってサッパリするか。」
俺は非常口のマーク宜しくの恰好をし気絶している男(あえて誰だと言わず)を踏み付けながら風呂に向かった。
…途中、ゴギッと鈍い音が鳴ったのはきっと空耳だろう…。
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