第八話

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「はぁ!?・・・フリムさんが魔人のお姫様?」 レイから先ほどの出来事を聞いたレベッカは、驚いて言った。 「・・・そうらしい・・・」 「らしいじゃなくてそうなんだけど・・・・・・」 「このような振る舞いの人がまさかお姫様なんて・・・・・・」 「ボクもよく言われる。もっとおしとやかにしなさいって」 「とにかく、皆さんが起きるまで待ちましょう。」 「えぇ!?フリムがお姫様!?」 「・・・・・・。」 「・・・そうなの。」 「私はそんな気がしていましたわ。」 話を聞いた四人は、それぞれの反応を示した。 「そんなこと言って・・・全然気付いていなかったんですよね?」 「そ、そんなことありませんわ!」 「それで、フリムさんがお姫様ってことは分かったけど、これからどうするの?」 「今までと・・・変わらない・・・」 「そうだね。今までと何にも変わんないよ。 まぁフリムが抜けるんならちょっと違うけど」 アリアはちらっとフリムを見る。 「ボクは抜けないよ!」 「では、行きましょう。」
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