第九話

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「ついにかかったな、魔人め!」 男は剣を突きつけたまま、レベッカの背後に回る。 「私・・・人間です。」 「騙されんぞ。ここらの人間は一人残らず消されたからな。」 ふふん、と軽く笑いながら男は言った。 「そして、この尻尾がなによりの証・・・拠・・・・・・ってあれ?」 男はレベッカに尻尾が無いことに気付く。 「私は人間です!」 レベッカが叫ぶように言った。 「なんか面白くなってきたね。」 「ふふっ、そうね。」 「私たちには気付いてないのかな・・・・・・」 「気付いてるはず・・・・・・多分・・・」 「人間だと?どうせその中に隠しているんだろう!」 男はレベッカのスカートの中に手を入れた。 「き・・・きゃあああああああ!」 「ううっ兄さん・・・私お嫁に行けません・・・。」 レベッカは男をぼこぼこにした後、涙目でレイに抱きついて言った。 「よしよし・・・」 レイは慰めるようにレベッカの頭を撫でる。 「・・・ひゅみまひぇんでひた・・・」 顔中腫れた男が、土下座して言った。
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