1018人が本棚に入れています
本棚に追加
「ついにかかったな、魔人め!」
男は剣を突きつけたまま、レベッカの背後に回る。
「私・・・人間です。」
「騙されんぞ。ここらの人間は一人残らず消されたからな。」
ふふん、と軽く笑いながら男は言った。
「そして、この尻尾がなによりの証・・・拠・・・・・・ってあれ?」
男はレベッカに尻尾が無いことに気付く。
「私は人間です!」
レベッカが叫ぶように言った。
「なんか面白くなってきたね。」
「ふふっ、そうね。」
「私たちには気付いてないのかな・・・・・・」
「気付いてるはず・・・・・・多分・・・」
「人間だと?どうせその中に隠しているんだろう!」
男はレベッカのスカートの中に手を入れた。
「き・・・きゃあああああああ!」
「ううっ兄さん・・・私お嫁に行けません・・・。」
レベッカは男をぼこぼこにした後、涙目でレイに抱きついて言った。
「よしよし・・・」
レイは慰めるようにレベッカの頭を撫でる。
「・・・ひゅみまひぇんでひた・・・」
顔中腫れた男が、土下座して言った。
最初のコメントを投稿しよう!