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「はぁ・・・行きますわよ。こんな虫がいるところに泊まりたくありませんわ。」
「賛成ね。捜せば他に宿があるわよ。」
「そうだね。まだ時間も無いわけじゃないし」
「行こうよレイ、シエト。」
「うん・・・。」
「ああ・・・レベッカ・・離れろ・・・・・・」
レベッカはレイの胸に顔をうずめたまま首を横に振った。
「おんぶ・・・してください。」
ぼそぼそとレベッカが言った。
「はぁ・・・」
レイがレベッカに背を向けて屈むと、レベッカはレイの首に手をまわした。
「よっと・・・」
レイが立ち上がると、アリアがレイを見つめている。
「えへへ、レイ~」
「えへへ、兄さん~」
結局、レイはアリアを抱っこして、レベッカをおんぶするという格好で歩いている。
「あの二人、べたべたしすぎですわ。」
「まぁいつもああな人と今回の被害者だから多目に見てあげなよ。」
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