第十話

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~チームレイ~ 「・・・・・・」 「・・・・・・。」 「・・・・・・。」 無言で次の町へと歩く三人。 (会話がない・・・。) アリアは気まずそうに二人を見る。 「ねぇレイ、次の町までどれくらいなの?」 アリアはレイに話しかける。 「一晩と少しだ・・・明日の昼には着く・・・」 「そうなんだ。」 「・・・・・・」 「・・・・・・。」 (終わっちゃった・・・。) 「そうだ、アリアちゃん。」 思い出したようにネールが言った。 「何・・・みゃう!」 「フリムの言った通り、なんかしっくりくるわね。」 ネールはアリアを抱きしめて言った。 「うぅ~・・・」 「ネール・・・離してやれ・・・」 必死にもがくアリアを見て、レイが言った。 「はぁ・・・仕方ないわね。」 ネールは渋々アリアを解放する。 するとアリアはレイの後ろに素早く隠れてしまった。 「そんなに警戒しなくてもいいじゃない。」 「む~・・・」 アリアは威嚇するようにネールを睨みつけていた。
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