第十話

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~チームレベッカ~ 「ああ、あんたらか。」 宿には昨日と同じ部屋にワインセがいた。 「で、今日はなんだ?」 「あなたをエスチュートまで連れて行くことになりました。」 「エスチュートに?」 「エスチュートには生存者たちが集まっている、だからあなたもそこへ連れて行くのですわ。」 レベッカの説明にアンリが付け加える。 「生存者・・・俺やお前らの他にもいるってのか。」 「はい、エスチュートは地上は誰もいませんから魔人たちも気付かなかったのでしょう。」 「なるほど。」 頷くワインセ。 「というわけだから早速出発するよ!」 拳を天に伸ばしてフリムが言った。 「何!?今からか?」 ワインセは驚いた様子でレベッカを見る。 「はい、急がないとここにも魔人が来てしまうかもしれませんから。」 「そ、そうか。分かった。」 ワインセは急いで支度を済ませ、レベッカたちとともに宿を出た。
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