第十話

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「はぁ・・・二手に分かれるなんて面倒なことしてくれるねぇ・・・」 ギンはレベッカたちの向かう方を追いかける。 「とりあえず姫がいる方を追いかけてきたが・・・あっちも気になるんだよな。」 レイたちのいた方を見て呟いた。 「主力の二人をあっちに回すなんて・・・対してこっちは重力使いに格闘馬鹿、落ちこぼれらしい少年君と姫様。 しかも重力使いと馬鹿はそんなに仲が良いわけでもない。」 「どうしたの?アンリ。」 拳を握りしめているアンリにフリムが尋ねた。 「・・・・・・なんだか無性に腹が立ってきましたわ。」 「大丈夫なのか?それにあいつは・・・ただの人間。何をする気なんだ?」 ギンは疑問に思いながらレベッカたちを追跡した。
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