第十一話

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「まさか、そういうところに来ちゃったの!?」 「そんなことはない・・・ここであっている・・・」 レイは地図を広げて言った。 「じゃあ、そういうところになっちゃった町なんだね。」 「そうね・・・だとすると、とにかくここを出なきゃ。見つかったらいくらなんでもこの数に勝てる気がしないわ。」 「そうだな・・・」 レイたちが移動しようと立ち上がると 「ちょっと待った。」 三人の背後から声が聞こえた。 「なんだ・・・」 レイが振り返ると、一人の魔人がいた。 「とりあえず、あとで話すから来てくれ。みんな!」 魔人が呼ぶと、他の魔人がぞろぞろとレイたちを囲んだ。 「じゃあ行こう。」 魔人が歩き始めると、周りを囲んでいる他の魔人も歩き出し、動けない三人はそれについていくしか無かった。
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