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「兄さん、一度帰りませんか?」
レイたちが静かな日常を過ごしていた時、レベッカがふと言った。
「・・・帰る?」
「はい、私と兄さんの故郷の大陸、ユーシラ大陸です。」
「だが・・・・・・」
「記憶が無いのは分かってます。でも、お父様とお母様に兄さんの顔を見せてあげたくて・・・・・・
あの時も結局会えないままでしたし・・・」
「・・・・・・。」
「兄さんも、故郷に戻ればもしかしたら記憶が戻るかも知れませんし・・・」
「・・・そうか・・・・・・」
「レベッカ、何の話?」
アリアがリビングに入ってくる。
「一度故郷の大陸へ行かないかと兄さんに話してました。」
「行こうよレイ!レイたちの国、行ってみたい!」
アリアが目を輝かせて言った。
「はぁ・・・・・・分かった・・・二人とも準備しろ・・・」
ニ対一になり、ついにレイが折れた。
「「はい(うん)!」」
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