第一話

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「兄さん、一度帰りませんか?」 レイたちが静かな日常を過ごしていた時、レベッカがふと言った。 「・・・帰る?」 「はい、私と兄さんの故郷の大陸、ユーシラ大陸です。」 「だが・・・・・・」 「記憶が無いのは分かってます。でも、お父様とお母様に兄さんの顔を見せてあげたくて・・・・・・ あの時も結局会えないままでしたし・・・」 「・・・・・・。」 「兄さんも、故郷に戻ればもしかしたら記憶が戻るかも知れませんし・・・」 「・・・そうか・・・・・・」 「レベッカ、何の話?」 アリアがリビングに入ってくる。 「一度故郷の大陸へ行かないかと兄さんに話してました。」 「行こうよレイ!レイたちの国、行ってみたい!」 アリアが目を輝かせて言った。 「はぁ・・・・・・分かった・・・二人とも準備しろ・・・」 ニ対一になり、ついにレイが折れた。 「「はい(うん)!」」  
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