55人が本棚に入れています
本棚に追加
「そうよ由果ちゃん!それがいいわ!」
自分も行くといわんばかりのみつさん。
「でも、いきなり行ったら大変じゃない?それに、優ちゃんと大河くんもいるし・・・」
あくまで現実的なつねさん。
「二人とも、連れていったらいいじゃない!あの子も喜ぶわよ」
しかしそんな問題を、みつさんは見事に解決していった。
「うちの人、仕事で三河の方まで行くから、途中まで一緒に行ってもらうといいわ」
「ありがとうございます!」
私はみつさんに感謝した。
「こうしちゃいられないわ。あの人に言ってこないと」
みつさんが去っていく。
部屋には、私とつねさんが残された。
「つねさん・・・」
「気をつけて行ってくるのよ」
私が言おうとするのを、つねさんは遮った。
「ほら、早く準備しなくちゃ」
「はい!」
つねさんの顔を見ずに、私は部屋を出た。
.
最初のコメントを投稿しよう!