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韓将軍の真剣な眼差しに圧倒され 諒帝は小さく頷いた。
韓啓「単刀直入にいいます!
皇帝の座を明け渡し野に下るのです。」
とんでもない事を口走った。
諒帝「…な なんと…!」
驚きのあまり絶句してしまった。
韓啓「驚くのも無理はありますまい!
しかし それが後に此国の為となるのです!」
冷静さを欠き始めたのか口調が変わってきた。
諒帝「何故 野に下ることが此国の為となるのだ?
もっと詳しく話してくれねば鈍感な朕には解りかねる!」
落ち着きを取り戻し 韓将軍に詳細を訪ねた。
韓啓「此国の実権を握っているのは大将軍である 呂譚であります!
このままでは 呂譚が皇帝の座を奪うのは時間の問題であると思われます!
そうなれば それこそ手の施しようが無くなるというものです。
ですから帝は今の内に都を離れ仲間を集め 呂譚を成敗する為の力を蓄えるのです!」
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