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僕は自分の声を知らない。顔を知らない。知っているのは役目だけ。
僕に台詞はない。ここには鏡がない。ただそれだけのことなのだ。要は。
てくてくと、毎日毎日、僕は歩く。
何時間でも、何年でも、望まれるならいくらでも。
僕は歩く。だって、これは大事な大事な僕の“役”。僕だけの使命。
それは、きっとただ立っているだけのグラフィックよりも、ずっと幸せなことだろうから。
僕はそれだけで幸せなのだ。
そう思ってた。
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