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「こっちも、研究に必要なものを揃えるには、企業からの支援が必要だった」
「我々も、生きたデータを入手するためには、企業とは離れた人間の協力が必要だったのだ」
「つまり、持ちつ持たれつ、ということだな」
「その通り」
「あの…」
テーブルを挟んで話を弾ませる二人に、中野麻美が神妙な面持ちで入り込んだ。
もちろん、主任と二人だけで会話できるチャンスを奪われたことの嫉妬を、顔に出さないよう努めながら。
「敷島主任と高城さんは、どのような関係で?」
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