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屯所
総司は先に屯所に戻り、すぐにゆきこを布団に寝かせた。
土方は、途中で医者を連れてきて貰うため別れた。
「とりあえず…近藤さん達に知らせないと…」
総司が部屋を出たとき、丁度土方が医者を連れて帰ってきた。
「部屋は!?」
「一番奥の部屋です」
土方はそのまま、医者と一緒にゆきこが居る部屋へと向かった。そして総司は、近藤がいる部屋に向かった。
用件を近藤に伝えた総司はすぐにゆきこがいる部屋に向かった。
部屋の前には土方が立っていた。
「あの子は?」
「今、医者がみてる。かなり危ない状態だそうだ」
「そうですか…」
「それと近藤さん達にこの事伝えてきたか?」
「はい。もうそろそろ来ると思いますよ」
総司が話し終わると丁度、複数の足音が聞こえてきた。
「総司、歳。なんなのだ?」
この人は近藤 勇
あの新選組局長 近藤 勇だ。
そう、ゆきこが来たのは幕末。
すると、部屋から医者が出て来た。
総司は医者に駆け寄った。
「先生。あの子は…?」
「なんとか一命をとりとめました。後はあの子の回復しだいです」
「ありがとうございました」
総司は医者に軽く礼をしてゆきこがいる部屋に入った。
「突然すいませんでした。ありがとうございました」
「いや。それじゃあね。お大事に、また来ますが…よろしければ、此方の診療所で預かりますが?」
「…いや…大丈夫です」
そう言って医者は去っていった。
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