―癒えない傷―

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新「ゆきこーー!!絶対来いよな!?」 平「というか、来なかったら遊びに行くからな!!」 左之「絶対、遊びに行くから。遊びに来いよ!!俺たち本当にゆきこのこと妹のように思ってるから!!」 三人に言われてゆきこは涙を流しながら嬉しそうに頷いた。左之はそれをそっと指で拭いた。それでも止まることのない涙。 新「そうだ!!俺たちのことは兄と呼んでくれ!!」 ゆ「…新兄」 そう呼ぶと新八は嬉しそうに笑ってゆきこの髪をぐしゃぐしゃ、と撫でた。それを聞いた二人も、 平「ズルいズルい!!俺も!」 ゆ「…平兄」 平助は嬉しそうに頷いた。左之を見ると優しく微笑んでいた。 ゆ「…左之兄」 左之「よく出来ました」 そう言って、ゆきこの髪をそっとなでた。すると後ろからお腹に手を回されて抱き締められた。 一「俺もゆきこが大切だ。だから必ず来い」 山「えぇ、用が無くても来て下さい」 ゆきこが頷いて「一兄、敬兄ありがとうございます」と言うと、二人は嬉しそうに頷いた。一と山南はゆきこの髪を撫でた。すると、涙がまた溢れた。 ゆ「あ、りがと…ございます…」 そして、二人から離れるとかぎ慣れた匂いが鼻を掠めた。 みんな大好きで暖かくて安心する。けど、この人は… ゆ「ッ総司、さん…」 総「いいですか…?必ず、会いにいきます。その時は…笑っていて下さい。でなければ、あなたを此処から離す意味がないのです。何かあったらすぐに呼んで下さい。絶対にすぐに駆けつけます。用がなくても来て下さい。私達はみんなあなたが大好きなんですから」 ゆ「ふぇ…私も、私も大好きです…」 この人の腕の中が一番好きで暖かくて…優しい空間。なんで離れなきゃいけないのか分からない。けど…それをこの人達が望むなら、私は従える。 ずっと守ってきてくれたこの人になら… 総「ゆきこ、大好きですよ」 ゆ「わ、たしも…私もです!」 総司はゆきこを思いっきり抱き締めた。ゆきこも背中に腕を回した。 歳「ゆきこ、総司時間だ」 その声が聞こえた瞬間、首に軽い衝撃が加わり意識を失った。 .
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