一章:出会いは突然に!

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「こいつも発能者なんだろ? ……ならそんな奴を倒すくらい、赤子の手を捻るより簡単だろ」 俺がそう言うと、二人は俯き黙ってしまった。 …………なぜ?? 「この子には…無理だよ…」 少したつとオルガさんが話し出す。 「この子もね? 一応戦いはしたんだ…。 けど奴らの親玉が強すぎるんだ……!」 ………はぁ。 わかってねぇ……。 「……そいつらの居場所、わかるか?」 「なんでだい?」 「いいから」 「……わかるけど………そんなの知ってどうするつもりだい?」 どうするって聞かれてもな……。 「ぶっ潰すに決まってんだろ一一一」 「無理よっ…!!」 うっせぇ! 今耳がキーンてなっただろ!! 「おまっ……声のボリューム下げろ! 耳が痛いわ!」 「うっさいわね! あんたなんかが勝てるわけないでしょ!」 こいつ何を根拠にそんなこと言ってやがんだ? あれか? 俺が細身だからか? ……こう見えて力はあんだぞ!? 「あぁ!? そんな奴楽勝だっての一一一」 「無理よ!!」 だぁーーー!! うっせえ! 誰かこいつ黙らせろ!! 「まぁまぁララ、落ち着いて…」 どうやら俺の心の叫びが届いたらしいオルガさんが、ララを宥めてくれた。 .
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