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「こいつも発能者なんだろ?
……ならそんな奴を倒すくらい、赤子の手を捻るより簡単だろ」
俺がそう言うと、二人は俯き黙ってしまった。
…………なぜ??
「この子には…無理だよ…」
少したつとオルガさんが話し出す。
「この子もね?
一応戦いはしたんだ…。
けど奴らの親玉が強すぎるんだ……!」
………はぁ。
わかってねぇ……。
「……そいつらの居場所、わかるか?」
「なんでだい?」
「いいから」
「……わかるけど………そんなの知ってどうするつもりだい?」
どうするって聞かれてもな……。
「ぶっ潰すに決まってんだろ一一一」
「無理よっ…!!」
うっせぇ!
今耳がキーンてなっただろ!!
「おまっ……声のボリューム下げろ!
耳が痛いわ!」
「うっさいわね!
あんたなんかが勝てるわけないでしょ!」
こいつ何を根拠にそんなこと言ってやがんだ?
あれか?
俺が細身だからか?
……こう見えて力はあんだぞ!?
「あぁ!?
そんな奴楽勝だっての一一一」
「無理よ!!」
だぁーーー!!
うっせえ!
誰かこいつ黙らせろ!!
「まぁまぁララ、落ち着いて…」
どうやら俺の心の叫びが届いたらしいオルガさんが、ララを宥めてくれた。
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