「決戦」

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香織「そのお礼に……。」   その時……。   勇次の頭の中で声が聞こえた。      勇次。行っちゃダメ。   目の前の香織の笑顔が   邪悪なものに変わった。   香織「勇次も私たちの仲間にさせてあげるわ。」   香織はポケットに手を入れると、   キラッと光るものを取り出した。   同時に風のように勇次に近づくと   ヒュッ。   勇次の目の前に閃光のようなものが走った。   勇次はあわててのけぞったので、髪の毛を切っただけで済んだ。   勇次「なんだ?やっぱり?お前は?」   香織「フフフ。私は私、井上香織よ。」   香織は右手にナイフを持っている。   左手の指でナイフの先端を撫でている。
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