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アイリスは顔を赤くして・・・
『風よ、疾く駆けよ』
魔術詠唱なぞ始めやがった
「ちょ、おま、こんな部屋で使う気か!?」
『北より出でて南へ至れ』
俺の抗議をアイリスはガン無視しやがる
あ~もう!
近くにあるフラスコの蓋を開けて俺も詠唱を始める
『フラスコの中の小人に告げる(いいか?穀潰し共)
汝らの力を貸し、その力の顕現を!(飯代ぐらい払いやがれ!)』
『吹きすさべ!!』
俺がフラスコを投げるのと、アイリスが詠唱を完成させたのは同時だった
フラスコの中身の液体は爆散し、硬質化
黒い盾となる
だが、アイリスが起こした風には勝てず・・・
「のーわーー!?」
どっかの野菜人みたいな断末魔を上げて吹き飛んだ
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