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所変わって実験室
俺、個人の・・・ではなく何人かで使うハズなんだが
訳あって俺だけのスペースとなっている
・・・と、言うのも
実は俺の実験のせいだったりする
俺の実験
まぁ薬物の調合なんだが
少しでも配合や量を間違ったら爆発する
だからみんな逃げたんだよなぁ・・・
元同室の連中が俺につけたあだ名は『グレイ・ボマー』
灰色の爆弾魔ときたもんだ
嫌に似合っててムカついてくる
まぁそんな俺の領域に最近、一人だけよく侵犯してくる奴がいる
そろそろ1時か・・・
もう来るころだな
コンコン
とドアがノックされる
「ランドル居るか?」
赤銅のような短めの髪、俺より少し低い身長
「やぁシロウ、相変わらずだな」
はははっと笑い、包みを出して
「どうせ昼飯まだだろ?」
それを見て俺は内心でガッツポーズをした
「ありがたやありがたや、じゃお礼にほれ」
と緑色の液体が入った小瓶を渡した
「これは?」
「前にお前が言ってた魔力増幅薬だよ
まぁ俺に頼む辺り酔狂というか馬鹿というか・・・」
シロウは困った顔をして
「何でだ?」
と、聞いてきた
「そりゃ、副作用がキツくても構わないから魔力増幅したいって
名門出の坊ちゃん嬢ちゃんには口に出来ないだろうさ」
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