無気力な学徒

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珍しく発火はしなかったらしいが・・・ 「こりゃ簡易的な手榴弾だな」 フラスコのかけらが壁に刺さっていた ドアが開かれる 「また実験に失敗したの?」 ため息を吐きながら部屋に入ってきたのは、蒼く短い髪をした女だ 少し痩せた体に似合わない2つの凶器 大きさはE感じらしい まぁ俺も男だからね? あの2つの凶器には反応しちまうさ 「お前のせいでな」 勿論、嘘だ コイツのせいでは無い そして俺はコイツには反応しない 当たり前だ こいつはある意味、俺の天敵だからだ アイリス・F・バスカーク 成績優秀・品行方正・透き通るような白い肌に綺麗に纏まった顔のパーツ それに歴史ある魔術師の家系に金持ち 嫌みか?と聞きたくなるようなスペックだ 更になぜか俺に良く絡んでくる ハッキリ言って迷惑だ
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