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 あたたかい…。  あたたかい命の雫が零れ落ちていく。  痛み…恐怖…それさえもどんどん私から抜け落ちていく。        モット…  声。        イキテイタカッタ  誰の声?        ヒ……シ  霞がかったように思考がはっきりしない。        ヒトゴロシ…  歌うように呪うように刻み込まれる声。  私の声?  いいえ…。  ユ ル サ ナ イ
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