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「…っ」
爽やかな朝日が窓から差し込んでいる。だが私はじっとりと不快な汗をかいていた。
いまだ心臓がばくばくいっている。嫌な夢…。
そこでふと夢の内容をすっかり忘れていることに気づいた。
ただ嫌な夢だったことだけ。
それだけが頭に残っていた。
ぱちりと軽く両頬を叩く。気を取り直して学校へいく準備を始めた。
髪の毛をポニーテールにしてしっかり結ぶ。制服に着替えて学生鞄を手にする。
そのまま外に出ようとすると母親の声がかかった。
「彩、ご飯はー?」
「時間がないよー」
ぱたぱたと靴をはきながら答えて外へと飛び出した。
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