黒い記憶の中身

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「ナツミちゃん、昼休み図書室行こう!」 給食の時間。 隣の席で給食を食べている幼き私、ナツミに向かって、これまた幼きマリコがそう言った。 確定はできないが、おそらく小学3年生の時だろう。 まだ2人とも髪が短い。 子どもの時って長い髪は厄介なのよね。だからクラスのほとんどの女の子はみんな同じような髪型だった記憶がある。 「としょしつ?ナツミ、外でなわとびする約束してるもん。」 「そっか…。じゃぁ私もなわとびしたい!入れてくれる?」 「いいよ。」 何気無い会話。 思い出すほどでもない…んじゃない?と思った。
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