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予想通り真っ最中なわけで…
扉に背を向けていて誰かは分からない…
はずだけど…僕には分かった
愛しい人の後ろ姿が分からない訳ないのだから…
ショック…?
色んな感情が混ざり合ってよく分からない
涙さえ流れてこない…
「やぁっ…ユチョ…」
「はあ…っ」
行為に夢中で僕の存在に気づく様子もない
こんな光景…
見たくないのに…
見たくないのに…
足が動かない…
その時っ…
――タラッタラ~チロチロ♪
運悪く僕のポケットの中の携帯が鳴りだす…
「あっ…」
その瞬間…ユチョンが振り向いた
「…チャ…チャミ…」
ユチョンは目を見開いて驚いている
「あっ…すみません…」
この時初めて涙が流れる
いてもたってもいられなくて…
走って走って逃げた
後ろからはユチョンの声が聞こえたけれど…
頭には入ってこない
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