もう、出来上がった世界

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暴れるのが終わるのは、半日くらいかかります。 それまでは、日記を読み返すことにしています。 始めた理由は軍人になり、この部隊に配置されいつ死ぬかもわからない。 死ぬときに、走馬灯が思い出せなかったから虚しいからです。 この部隊は、最も危険とされているもの。 歴史は、良いも悪いも関係なく存在し、部隊は一番に知ることになりいつどうなってもおかしくないもの。 軍のなかでも、別名・死刑台と呼ばれています。 正直、言いますと雪月さんは、かなり危ない橋を渡っています。 隊長が部隊に配置されて後悔はありませんか?と。 隊長は、ここから早く居なくなるには、ここが手っ取り早いと答えました。 理由は聞けませんでした。 半世紀。 今から五十年前の世界。 世界は、激変したことを知りました。 五十年前までは、地球という星であったこと。 今では、考えられない個々に別れた文化や国境。 一番に驚いたのは、国があったこと。 今の世界に国は、存在していません。
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