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美容院へ行き、髪の毛を揃え全体的に軽くし、まつげパーマ、眉毛を揃えてもらう。
次は日頃着ないような露出の大きめの服・かかとの高い靴を買い揃える。
最後に、化粧品を大量に買った。
調べたところ、董卓・呂布の異性の好みは近い。
――そして、王允は連環の計を実行に移す。
「呂布さん」
「ん? なんだ、王允」
日頃近づいてくることがない王允が声をかけてきたので呂布は眉間にシワをよせ怪訝な顔をした。
「呂布さん。少し時間をよろしいですか? 時間はとりません」
「なら、早く言え」
「ああ、申し訳ございません! ここではちょっと……」
王允は董卓にいちべつする。
「呂布さんだけに教えたいことですので」
王允は呂布の耳元でささやく。
「……わ、わかった。場所を変えよう」
「ありがとうございます」
王允が笑顔で答えると、何故か呂布は顔と耳を赤くしていた。
(……呂布はお礼を言われるのに免疫がないのか?)
王允は少し罪悪感を感じたが、今は私情を捨てる覚悟を決めた。
二人は、空き教室に移動した。
外は夕方になっており、教室にはオレンジ色の光が射し込んでまぶしい。
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