36 美女連環の計 (完)

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その後、王允は貂蝉として呂布と会った。 貂蝉としての王允は呂布に気があるように振る舞った。 それに対して呂布は顔を赤くしたり、日頃使わない敬語をつかってカミながら会話をしてきた。 これは確実にはまったと確信した王允は次の段階に実行を移す。 目標は董卓――。 ――董卓の側に李儒がいないときに王允は董卓に貂蝉のことを呂布と同じように話した。 董卓も貂蝉を気に入り、自分の彼女にすると決めてかかった。 「貂蝉も董卓様の彼女になれるなんて嬉しいと思います」 心の中では逆のことを考えながら王允は董卓に言った。 その後、王允は董卓と貂蝉として何度か会った。 そして、王允は最終段階の 『董卓と呂布を争わせる』 為の行動に移した。 いつ自分が王允だとバレるか分からない今、時間はあまりかけれない。 最初に呂布に董卓への憎しみをうえることにした。 董卓と会う日、呂布がいつも行くという所を事前に調べ、そちらの方に行きたいと董卓に言って、呂布の方に二人で向かって行った。
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