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「なんだ? 王允。俺をこんなとこに呼び出して!」
董卓が王允に呼び出された所はかつて王允や士孫瑞たちが通っていた学校、洛陽高校だった。
「ようこそおいで下さいました。董卓様」
恭しくお辞儀をする王允。あげた顔は冷たく、何かを含んだような微笑をしていた。
それを見た董卓はゾッと寒気を感じた。
「早く、用件を言え! 俺はこの後、用事がある!」
今度はイライラしながら董卓は王允に急かす。
「この後の用事とは貂蝉とのデートですか?」
「何故、お前が知っている!!」
「まだ、分かりませんか?」
「どういうことだ!?」
「ホントに女を見る目は悪いことで」
くすくすと嘲笑うように口元に手をあて、軽蔑をするような冷めた目をしている。
「それではさようなら董卓」
王允はバッと左手を挙げる。
「!?」
董卓を囲むように男たちが出てきた。
「なんだ!? 貴様等は!」
「…………」
男たちがは無言のままで口を開かない。
「では、洛陽、長安高校創立、リュウ社の意思のより董卓に誅を下す!」
王允は挙げていた手を正面、董卓に向けた。
そして、王允の後ろから大柄の人物が出てきた。
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