121人が本棚に入れています
本棚に追加
王允の後ろから出てきた人物は董卓のよく知っている人物だった。
「お、お前は呂布!! 早く、王允もろともにこいつらをやれ!!」
董卓は動揺を隠せずまま、大声で呂布に命令する。
が、呂布は動かない。
「ど、どうした!? 呂布! 早くやらないか!!」
呂布が動かないことで、董卓の動揺は更にひどくなる。
「聞いただろ、董卓。お前は誅される」
低い声で呂布は董卓に宣告する。
そして、呂布はズンズンと董卓に近づいていく。逆に董卓は後退りをして行くが、囲まれてさがることが出来ない。
「りょっ、呂布! 俺とお前とは義兄弟だろ! お前は、兄を討つのか!?」
董卓は叫ぶが、その叫びも無常に終わる。
「それはお前が勝手に言ったことだろ。俺はお前のことを兄だと思ったことはない」
その言葉を最後に呂布は董卓を動けなくなるまで殴り、蹴るを繰り返した。
こうして、董卓は洛陽、長安高校から離れることになった。
その後、呂布は転々と高校をまわることになる。
そして、王允は――。
最初のコメントを投稿しよう!