争いを望む者(マサユキ)

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トク「さて…今回の議題だけど…」     チハル「すいません、ちょっとその前に………………………………………コバタ先輩、なんでギター持ってるんですか?会議にギター必要ですか?マサユキくん…その腰にぶら下げた日本刀はなんですか?会議の最中に誰か切るんですか?」     チハルが俺とコバタ先輩に文句を言い始めた。   コバタ先輩……会議が始まったばかりなのに……いや、始まってすらいないのにもう飽きたのか?     ちなみに…説明が遅れたが…俺は常に日本刀を常備している。   トクちゃんが入学祝いにくれたのだ。     トク「まぁまぁ…コバタくんはギターを持ってないと落ち着かないんだよ。マーくんの方は…俺がプレゼントした物だからそんな言わないであげて…」     トクちゃんが仲介に入る。   チハルめ…なんだその真面目な口調は。   お前こそ、そのスカートの内側に忍ばせた鞭はなんなんだ。   ………なんて言ったら会議どころではないので俺は言わないことにした。     トク「さて、それじゃあ話しを戻そうかな…今回の議題だけど…今年に入ってからの学校間でのもめ事…についてだ」       トクちゃんが仕切りなおし、会議が始まった。     トク「まずは皆、資料を見てほしい」     チハルがコバタ先輩のところに行き数枚のプリントを渡す。   次に俺のところに来て、同様に数枚のプリントを差し出す。   俺は無言で受け取る。     トク「外道と五輪の抗争、聖純女学院の陰謀、ジャス学の暴走……そのことについての資料だけど…まぁ最近は物騒なんだ」     俺は資料に目を通していく。   ひとつひとつ目を通していく。     俺がわかったのは太陽高校とパシフィックハイスクールの二校は基本的に平和なんだなってことくらいだ。
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