6人が本棚に入れています
本棚に追加
トク「さて…今回の議題だけど…」
チハル「すいません、ちょっとその前に………………………………………コバタ先輩、なんでギター持ってるんですか?会議にギター必要ですか?マサユキくん…その腰にぶら下げた日本刀はなんですか?会議の最中に誰か切るんですか?」
チハルが俺とコバタ先輩に文句を言い始めた。
コバタ先輩……会議が始まったばかりなのに……いや、始まってすらいないのにもう飽きたのか?
ちなみに…説明が遅れたが…俺は常に日本刀を常備している。
トクちゃんが入学祝いにくれたのだ。
トク「まぁまぁ…コバタくんはギターを持ってないと落ち着かないんだよ。マーくんの方は…俺がプレゼントした物だからそんな言わないであげて…」
トクちゃんが仲介に入る。
チハルめ…なんだその真面目な口調は。
お前こそ、そのスカートの内側に忍ばせた鞭はなんなんだ。
………なんて言ったら会議どころではないので俺は言わないことにした。
トク「さて、それじゃあ話しを戻そうかな…今回の議題だけど…今年に入ってからの学校間でのもめ事…についてだ」
トクちゃんが仕切りなおし、会議が始まった。
トク「まずは皆、資料を見てほしい」
チハルがコバタ先輩のところに行き数枚のプリントを渡す。
次に俺のところに来て、同様に数枚のプリントを差し出す。
俺は無言で受け取る。
トク「外道と五輪の抗争、聖純女学院の陰謀、ジャス学の暴走……そのことについての資料だけど…まぁ最近は物騒なんだ」
俺は資料に目を通していく。
ひとつひとつ目を通していく。
俺がわかったのは太陽高校とパシフィックハイスクールの二校は基本的に平和なんだなってことくらいだ。
最初のコメントを投稿しよう!