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トク「タイトルが若干似ているし…これが動機の可能性もあるね」
コバタ「いや、ビデオの内容も途中まで今回の件と酷似しています」
見たことあるのかよ…
トクちゃんも同様のことを思ったのか冷たい目でコバタくんを見る。
チハルにいたっては汚い物でも見るかのように目を細め横目で睨んでいる。
トク「じゃあもう間違いねぇーじゃん。エロ教頭はビデオみたいなことがしたかったんだね、はいはい。」
トクちゃんのやる気が一気に消えた。
チハル「コバタ先輩……自分が未成年だということを自覚してくださいね」
チハルは目を合わせないようにしている。
トク「ともかく………このAVの流通経路も謎だ。…ご丁寧に職員室の防犯カメラの録画ビデオも一部消失している」
話しが見えてきた。
トク「つまり…この一連の事件は誰かが意図的に起こした可能性が高い」
コバタ先輩もチハルも生徒会長の方を見ている。
誰が何のために…
チハル「偶然が続いただけ…ということはないのですか?」
コバタ「なにか決定的な根拠があるんだろ、トクちゃん?」
いつのまにかギターを壁に立て掛けたコバタ先輩が真顔……イケメンフェイスで生徒会長に問いかける。
トクちゃんは静かにうなずく。
トク「コバタくんが聖純女学院の学祭で最後に見たメイドの子と……我が校のヤマモト……他にいるかもしれないが…少なくともこの二人がそれぞれの高校で事件のきっかけを作ったと睨んでいる」
コバタ先輩とチハルが驚く。
チハル「……まさかあの……人懐っこくて優しいヤマモト君が…」
コバタ「くっ…俺のクラスには二人ヤマモトって名字の奴がいるけど…どっちだ?」
そして俺のクラスにもヤマモトって名字の奴は一人いる。
トク「えー…うぉほん!!……説明が足りなかったな…七三分けの偉そうな眼鏡のヤマモトだ…ちなみに二年生だよ。コバタくんはクラス違うはずだ。」
コバタ「あー、あのムカつく奴ね」
チハル「あー…気持ち悪い人ですね」
皆のイメージが一致したみたいだ。
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