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生徒会室には俺とチハルとトクちゃんがいる。
そして遅れてコバタくんが来る。
トク「はぁー。今日も4人だけか…んじゃ…ま、今日は我が校の成績向上について話し合おうか」
マサユキ「いや、それよりも新しくきた教師について話さない?」
俺は意見した。むしろその為に来たのだから。
トク「おや、珍しいねマーくん。それは明日の議題にしようと思ってたけど……ま、今日でもいいや。コバタくんもチハルちゃんもいいかい?」
チハルは無言でうなずく。
コバタ先輩はもうなんか突っ伏して寝てる。
さっきここに来たばかりだろう…
トク「よし、じゃあ新しくきた教師について話そうか…ついでに転校生も二人いるから、それについても話そうかな…」
トクちゃんは自分の生徒手帳をポケットからだすとパラパラとページをめくる。
トクちゃんの生徒手帳を前に見せてもらったことがあるが…凄まじい。
生徒会におりてくる問題や…校内、校外の情勢…新聞で得られる他校の話しや生徒間の噂話などすべてが網羅されている。
そしてトクちゃんの手が止まる。
トク「英語教師と数学教師…そして3年と2年に転校生が一人づつ来ているね……興味深い情報としてはこの4人……前の高校が全員一緒なんだ……あ、ちなみに在任の先生方から聞いた話しだよ」
チハル「明らかに作為的なものを感じますね」
前々から思うけど…チハル、同級生と話す時と他と話す時で喋り方が全然違うな。
トク「付け足すと…この教師の人事を含め転校生の受け入れ態勢に至るまで教頭が全部担当したらしい」
うわぁー怪しい匂いがぷんぷんしてきたなぁ。
チハル「そこまで知っているなら……今日の大量の生徒の負傷についても知っていますよね、トク先輩」
チハルが言う。
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