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チハル「生徒に手をあげるなとは言いません。しかしやり過ぎじゃありませんか?怪我をした生徒の中には骨を折った者もいます。授業に支障をきたす教育はもはや教育ではありません。ただの暴力です!!」
英語教師「ふん、学校の規律も守れないクズなど邪魔なだけだ。どうなろうと知らん」
すでに話しが始まっている。俺はとりあえず失礼しますと言って職員室へと入る。
チハル「学校とは生徒を教育し育て学ばせていく場所です。前の高校がどうだったが知りませんが…あなたの考えは教育者としてありえません!!」
英語教師「教育方針など学校の教師が決めることだ。俺は教頭の許可を得ている。貴様のような…たかが生徒が偉そうに語るな」
俺はやっとチハルのところまで来ると英語の教師に一礼する。
チハル「そうですか…教頭が…。失礼します!!」
その間にチハルが早歩きでその場から去っていく。
ちょっと待てよ…
英語教師「なんだ?お前もなにか用か?」
英語教師は俺を見る。
マサユキ「あー、いえ。ちょっとあの娘に用があったので」
俺もそそくさとその場を離れる。
チハルは職員室から出ていく。
俺は廊下にでるとすぐに走りチハルの肩を後ろから掴む。
マサユキ「どこに行くか聞きたいんだけど?」
チハルはこちらに向き直り、その鋭い目付きで俺を睨む。
チハル「校長室!!…校長が不在だからって教頭が我が物顔でいるの。」
チハルは早口で言った。
マサユキ「あの先生との会話は少し耳に入ったけど…行動早すぎだって」
許可をだしている教頭に直接抗議にいくんだな。
しかし校長……久しぶりに息子達と家族旅行に行くと言っていたが何ヵ月たてば帰ってくるんだ?
チハルはすぐにまた前を向くと歩きだす。
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